飲料水の安全性を守る原水の水質指標とは

水道の収録用語:原水

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原水
自然状態のままの水を指します。つまり、人工的な処理や加工を受けていない、湧水、河川、湖、地下水、雨水など、天然の状態で存在する水を指します。原水は、植物、動物、人間が利用する水源の基盤となります。
主な原水の種類には以下があります。

地下水
地下の浄水層や岩盤中に存在する水。地下水は、地下で自然にろ過されるため比較的清澄で不純物が少ない特徴があります。
地上水
河川、湖、池など地上に存在する水。地上水は、降雨や雪解けなどによって補給される自然の水源であり季節的な変動があります。
湧水
地下の水脈から地表に湧き出る水。湧水は地下水が地表に達する場所で湧き出るため地下水の一部と考えることができます。
雨水
大気中の水蒸気が凝結して地上に降り注ぐ水。雨水は、天候によって変動があり地域ごとに異なる特性を持ちます。

原水は、飲料水や工業用水、農業用水など、さまざまな目的で利用されます。飲料水として利用する場合は、適切な処理や浄化が行われ安全かつ品質の高い飲料水にするための工程が必要です。また、工業用途や農業で利用する場合には、適切な処理が施されることで、生産活動に適した水質となります。

飲料水における原水の安全指標とわ
飲料水における原水の安全指標とは、水道水の供給源となる河川や地下水などの水質を評価し安全に利用できるかを判断するための基準であり水質汚染の有無や健康への影響を考慮したさまざまな項目が設定されている。主な指標としては、細菌やウイルスなどの微生物汚染を示す大腸菌群や一般細菌の検出状況、有害物質の含有量を示す化学的指標、さらには水の透明度や色、臭いといった物理的特性などが挙げられる。特に病原性のある微生物が含まれている場合、飲料水としての安全性が損なわれるため原水の段階で適切な処理を行う必要がある。化学的指標には、農薬や重金属、硝酸性窒素などの有害物質が含まれており、これらの濃度が基準を超えると健康被害を引き起こす可能性があるため厳格な管理が求められる。
水の透明度や濁度、臭気などの物理的特性も重要であり飲料水としての品質を確保するためには、原水の段階で適切な測定と監視が必要となる。安全指標を定期的に確認し水源の保全や適切な処理方法を実施することで安全な飲料水の供給が可能となる。原水の安全性を確保することは、浄水処理の効率を向上させるだけでなく最終的に供給される水道水の品質維持にも直結するため継続的な監視と管理が不可欠である。